ひょんなことから99億を手にしたことで、人生を変えるチャンスを得た主婦ソヨン。そんなソヨンが大金に翻弄されながら生き抜いていく姿を描く『99億の女』は、イチオシの韓国ドラマです。
映画『パラサイト 半地下の家族』で富裕層の美人妻役を演じたチョ・ヨジョンが、本作の主人公ソヨンを演じていますが、本作での印象は正反対。
DV夫から受ける暴力に耐えながら、人生を変えることを夢見るソヨン。そんなソヨンに、天からの贈り物のように大金が舞い込みます。
力強く一歩一歩前へ突き進むソヨンの姿は、ヒロイン像そのものです。
ところが、そんなソヨンに魔の手が迫ります…。
見た人だけが分かる主人公ソヨンの芯の強さ!99億ウォンを手に入れた平凡な女が、持ち主や友人を騙し、たった1人で生き抜いていくサスペンスドラマ『99億の女』。中心となる大金は人々の心を変えていきますが、それだけでは収まらない人[…]
今回は、大金の奪い合いをテーマにお金の怖さを物語るサスペンスドラマ『99億の女』の結末解説と、ソヨンに迫り来る謎の男”レオン”の正体についてお伝えしていきたいと思います。
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『99億の女』謎の男”レオン”の正体とは一体?
ソヨンが大金を手にして自由を掴むために奔走する最中、巨大な闇として突如現れる謎の男”レオン”。彼の素顔は、ほんの一握りの部下しか見たことがなく、国籍も不明なまま恐怖の象徴としてその名前だけが浮かび上がります。
スペイン語を自由自在に操り、冷徹非道な男として噂されるこの男は一体何者なのでしょうか…?
結論から申し上げますと、”レオン”の正体は、DKインベストメントという投資会社の社長、ダニエル・キムという韓国人です。
序盤しかご覧になっていない方はピンと来ないかもしれませんね。
レオンの顔出し初登場は第22話とかなり後半の方ですし、ダニエル・キムとして登場するのは、第24話となっています。
しかしこのレオンの登場が物語を大きく動かし、ストーリーの基礎と言われる序破急の、急の部分を1人で担っていくのです。
果たしてレオンは一体どのような人物なのでしょうか?
ここからは”レオン”を知る周囲の噂話と、登場してから語られる偽りの姿“ダニエル・キム”についての描写を比較しながら見ていきましょう。
”レオン”という脅威の噂話
「レオンはいつも驚くようなところにいる、ハミングをしながら」
レオンの側近として一目置かれていたペク・スンジェ。
実は彼は主人公ソヨンの異父兄妹だと、シリーズ中盤で明らかになります。
しかしレオンの側近の彼ですら、レオンがどこにいるのかわかっていません。
神出鬼没の存在として、スンジェは常にレオンの沈黙を恐れています。
99億ウォンの持ち主と思われたキム・ソドクも冷酷非道な性格で部下たちから恐れられていました。
しかし、「レオンが帰ってくる」と聞いただけで、ソドクですらガタガタと震えてしまう始末です。
実は、このタイトルにもある99億ウォンは、”レオン”の持ち物だったのです。
そのお金を輸送中に無くしてしまったキム・ソドクは、“レオン”から始末されてしまいます。
では一体、このお金はどこから生まれたお金だったのでしょうか?
3年前の事件とは?
狡猾で悪名高い”レオン”。
彼は執拗なまでにこの“99億ウォン”に執着しています。
実はこのお金の出所と、刑事カン・テウとは因縁深い関係だったのです。
物語が始まる3年前。
レオンは大規模な国際投資詐欺を行っていました。
その被害総額は、約3千億ウォン。
パンダくん(驚いている):え、日本円で270億円くらい!?途方もないな…
その大規模な投資詐欺の戦利品として、レオンは100億ウォンを隠そうとしました。
しかし、誰かの密告で、レオンの居場所が刑事にバレてしまいます。
そのレオンの居場所に突入した刑事というのが、カン・テウでした。
カン・テウは、部下のヨンナムを連れて倉庫に突入します。
しかし、レオンの罠に引っかかったヨンナムは、テウの目の前で殺されてしまうのです。
トラウマ級の体験をしたカン・テウ。
この時のつらい記憶を心にしまいながら、レオン逮捕を夢見てきたのでした。
存在してはならない”100億ウォン”の秘密
レオンが投資詐欺で得た戦利品の100億ウォン。
この処理はキム・ソドクに任されます。
しかし、その100億ウォンの輸送中に、本作の発端となる自動車事故が起きてしまい、お金はソヨンの手によって持ち逃げされてしまうのです。
ただの100億ウォンなら、レオンは目もくれません。
ですが、このお金にはある秘密が隠されていました。
100億ウォンのうち1億ウォンには、追跡チップが込められた札束が存在しています。
この1億を紛れ込ませたのは、ウナム財団のユン・ヒジュでした!
彼女は3年前の投資詐欺により損害を被った1人です。
彼女の周りには自殺を余儀なくされた同志がたくさんいました。
いくつもの会社が倒産し、何人もの同志が自殺していく中で、奪われた100億ウォンの中に1億ウォンだけ、レオンを捕まえるための罠を仕掛けることに成功していたわけです。
ですが、レオンはこの1億ウォンの存在に気づいてしまいます。
追跡されたことを知ったレオン。
このまま誰かがこのお金を使えば、レオンが行う資金洗浄のルートが全てわかってしまいます。
この1億ウォンはなんとしても燃やしてしまわなければいけないと考えたレオン。
3千億ウォンを稼いだうちの、たった1億が奪われただけだとはいえ、徹底的に追いかけ証拠を隠蔽する必要がが出てきてしまったのです。
近づく影、”レオン”改め“ダニエル·キム”
最終的に、問題の100億ウォンは巡り巡って、レオンの手元に帰ってしまいます。ところがお金の秘密が漏れてしまったことを気にしたレオンは、ついにベールを脱ぎ、自らソヨンに近づくことにします。
その偽りの姿として登場するのが、DKインベストメントの“ダニエル・キム”です。
99億の女23-24回。新しい登場人物レオン役のイム・テギョンさん、髭があるのとないのとで雰囲気が全く違う。声がとても良い。 pic.twitter.com/lt3uiRXH8P
— mipo (@mipo_fokmds09) January 9, 2020
ダニエル・キムは、1億ウォンを仕掛けたウナム財団に復讐するため、ヒジュの父親のスクープを流します。
経済的に窮地に陥ったウナム財団を救うように、ダニエル・キムはひっそりと忍び寄るのです。
ヒジュやソヨンを騙しながら、全てをどん底に突き落とそうと画策するダニエル・キム。
しかし、彼の正体にいち早く気づいたソヨンとヒジュは、手を組んで彼を打ち倒す決意を固めます。
ダニエルを打ち倒す方法はただ一つ。
セキュリティの固い彼の口座をハッキングして、問題の1億ウォンの隠し場所を突き止めることです。
今まで警察でも成し遂げなかった“レオン逮捕”。
現実味のない作戦に思えたこの計画は、元刑事カン・テウの協力を得て初めて現実的になります。
今までバラバラになって、100億ウォンを奪い合った人々が集結し、ダニエル逮捕のためにバトンを繋いでいくのです。
その結果、ダニエルの口座をハックしたソヨンたちは、見事ダニエル逮捕に踏み切ることができました。
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レオンを演じた俳優“イム·テギョン”
하 미쳤다 진짜 임태경!!!!!!!!!!!!! 사랑해 pic.twitter.com/KeCE9niguU
— 🐈 (@SilSliS) May 7, 2023
韓国ではミュージカル俳優や歌手としても活躍大スターのイム・テギョン。
ドラマ「ミスティ」に出演していたことで最も知られる俳優です。
熱烈なファンを抱える人気者のイム・テギョンが担う役として、レオンはとても意外な配役だったのかもしれません。
しかし、身分を偽り、人々を騙しながら、世界的トップのギャングスターに成り上がったレオンという脅威の人物を、イム・テギョンは見事演じ切っています。
レオンとして悪の象徴だったワイルドなヒゲ姿から、ヒゲを剃って好青年の顔立ちで振る舞うダニエル・キムの不気味な笑顔まで、その演技の幅は計り知れません。
これで歌も歌えるというのですから、人気が高い理由もわかりますね。
幅広い才能でファンを魅了し続けるイム・テギョン。今後の活躍に大注目です。
『99億の女』レオンの正体まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は『99億の女』に登場する謎の人物“レオン”についてご紹介してきました。
裏の世界を暗躍するレオンは、最終盤まで恐ろしい存在として輝いています。
怒涛の展開で設定についていけなかったという人は、この記事で確認しながらまた見返してみてくださいね。
この記事を最後までご覧いただきありがとうございました。