韓国ドラマ『99億の女』のあらすじや見どころは? ネット上の評価と感想レビュー

見た人だけが分かる主人公ソヨンの芯の強さ!

99億ウォンを手に入れた平凡な女が、持ち主や友人を騙し、たった1人で生き抜いていくサスペンスドラマ『99億の女』。

中心となる大金は人々の心を変えていきますが、それだけでは収まらない人間の業の深さをテーマにした本作は、驚かされるような展開が盛りだくさんです。

主人公ソヨンを演じるのは、映画『パラサイト 半地下の家族』で、豪邸の奥様役を演じたチョ・ヨジョン。その純真な美しさとは裏腹に、狡猾で力強く生き抜く女性の姿を見事に表現しています。

その相手役である元刑事カン・テウを演じるのが、キム・ガンウ。『蜜の味~テイスト オブ マネー』や『失踪ノワールM』などで知られる実力派俳優です。

今回は、そんな『99億の女』のあらすじや見どころをお伝えし、その魅力に迫っていきたいと思います。

また、実際にドラマを見た筆者の感想に加え、ネット上の評価もご紹介していきますので、これから本作を見ようか迷っている方がいれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事はネタバレを極力避けてお伝えしていきますので、まだドラマを見ていない方も安心してご覧いただけます。

 

99億ウォンって、日本円でいくら?

タイトルにも出てくる”99億”と言う数字。人生を変えられるほどの金額なのですが、外国のお金だとどのくらい価値があるのかいまいちわかりませんよね。

外国為替はその時期によって価格が変動しますが、ドラマが放映された2019年の価値を見てみると…

1ウォン=約0.09円だそうです。

つまり、99億ウォン=約9億円になります。

日本円でも計り知れない額すぎて、ピンときませんね…(笑)

9億円を一度に手にすれば、人が変わってしまうのは当然だと考えられます。

この99億ウォンを巡って、人々はどのような豹変を見せていくのでしょうか?

99億の女』あらすじ

夫からのDVを受け、絶望を抱えながら生きている主婦チョン・ソヨン。

訪問清掃のバイト帰りに向かうのは、親友の夫イ・ジェフンが待つ高級ホテルだ。

財閥の令嬢で今や代表も務める親友ユン・ヒジュとの格差を肌で感じつつ、その夫と不倫するという背徳な生活を送っている。

そんなある日ソヨンは、夫ホン・インピョから頼まれて、親友のヒジュに別荘へ遊びに行かせてくれるよう電話する。

「夫の事業援助をしてくれ」と相談するための訪問だった。

ソヨン夫婦は休日に、ヒジュの別荘を訪ねる。

その日の深夜のこと、別荘を抜け出したソヨンと不倫相手のジェフンは、ある事故現場に遭遇する。

車は崖から横転し、血まみれの運転手は息を引き取った後だった。

そしてその車のトランクからこぼれ落ちていたのは、数十個の発泡スチロール箱に入れられた99億ウォンという大金……!

ソヨンとジェフンは警察に通報しようとするが、通報すれば2人が一緒にいたことがバレてしまう。

ソヨンは、いっそお金を盗んで人生を変えようと考え始める。

99億もの大金を運ぶのは大概警備会社であるはずなのに、ワゴン車で運ばれていた状況から見て、この大金がそもそも”汚れたお金”であることは明白だった。

金額に目がくらんだジェフンも窃盗に参加し、2人は共犯となることを約束する。

一方、元刑事のカン・テウは、最愛の弟が事故で死んだという知らせを聞かされていた。

その弟が乗っていた車というのが、ソヨンたちが見つけたワゴン車だったのだ……。

ソヨンは大金を隠して資金洗浄に乗り出すが、それをカン・テウや、金の持ち主である黒い組織が追いかけ、彼女の立場は徐々に悪化していく。

さらに、”レオン”という謎の男の存在も複雑に絡んできて、事態は思わぬ方向へ。

果たしてソヨンは99億の大金を手にして幸せになることはできるのか。

1人の女の壮絶なサスペンスが幕を開く   。

99億の女』はどれくらい長いの? 全何話?

『99億の女』は、一話30分の全32話で構成されています。

他の韓国ドラマの例に漏れずとても長いシリーズですが、ドラマチックなサスペンスの要素と、後半にかけて伏線がどんどん回収されていくこともあり、冗長な印象は一切受けませんでした。

余談ですが、韓国では一週間に2話ずつ放送されることが多いのだそうです。

その結果、長いドラマシリーズが生まれやすくなるのですが、その環境のおかげで“ドラマを飽きさせない”工夫が韓国では発達しているのだと考えられます。

この作品では特にその工夫を感じさせてくれました。

物語が進むごとに、視聴者が想像していた以上の展開が待ち受けています。

ぜひこの壮大な物語をご自分の目で確かめてくださいね。

99億の女』登場人物一覧

チョン・ソヨン(俳優:チョ・ヨジョン)

主婦として夫を支えつつ、昼間は訪問清掃のバイトをして生活している。

夫から受けるDVに日々苦しみながらも、大金を手にしたことで人生をやり直そうとし始める。

ウナム財団の御令嬢であるユン・ヒジュとは高校時代からの親友。

だがそんなヒジュの夫イ・ジェフンと不倫し、2人で大金を分け合う約束をしている。

違法賭博会社テヨンテックのスンジェと、何やら交際があるらしいことが明らかになってくる。

ホン・インピョ(俳優:チョン・ウンイン)

ソヨンの夫。プクヘ貿易という小さな会社の社長。

ソヨンが研究生としてプクヘ貿易にやってきた時、2人は出会った。

倒産間近のプクへ貿易を救うために、妻のつてを借りてウナム財団に取引を頼もうとしている。

海賊船の模型を作るのが趣味で、細部に至るまで緻密に作っている。

その手元の器用さを活かし、追跡機や盗聴器、爆弾に至るまで自らの手で作ってしまう。

ソヨンにDVをしながら、その直後に傷の手当てをして優しさを見せることを繰り返すソシオパス。

最終回に至るまで、重大な局面を掻き回すキーマン。

ウナム財団

ユン・ヒジュ(俳優:オ・ナラ)

ウナム財団の御令嬢。現在は代表でもある。一児の母。

投資事業としてウナム財団を父から引き継ぎ、実績を上げている。

仕事上で恨まれることも多く、周りからは「女狐」と呼ばれることもある。

夫に不倫相手がいると気づいているが、あえて転がしている。

高校時代、財閥の令嬢ということもあり、媚を売られたり、軽蔑や同情の目で見られることも多かったなか、ソヨンだけが平等に扱ってくれたということに感謝している。

しかしソヨンと友達なのか、と聞かれると2人の間に友情があるのかどうか疑わしい側面も。

イ・ジェフン(俳優:イ・ジフン)

ヒジュの夫。ウナム財団本部長。一児の父。

仕事でミスをすることも多く、ヒジュの父親から「ヒジュと別れる」ように迫られている。

今まで大学の後輩やバーのマダム、企業のインターンなど、浮気相手を選ばず不倫を繰り返してきたが、ソヨンに対しては本気になってしまう。

家庭を大事にすることで今までバレずにきたと思っているが、ヒジュには全てバレてしまっている。

ソヨンと大金を手にしたことで、欲が湧き全額を自分のものにしようと画策し始める。

オ・デヨンの事業メンバー

カン・テウ(俳優:キム・ガンウ)

賄賂を受け取ったという濡れ衣を着せられ、職を追われた元刑事。

刑事時代に助けたことのある元ゴロツキの事業家オ・デヨンに面倒を見てもらい、ネットカフェで働いていたが、仕事をサボり自堕落な生活をしている。

そんなある日、最愛の弟が事故で死んだと聞かされる。

その死の真相を追っていくうちに、ソヨンの存在に辿り着く。

オ・デヨン(俳優:ソ・ヒョンチョル)

テウの面倒を見ている事業家。

バー、ネットカフェ、金融などの事業を手掛けている。

テウのことを弟のように可愛がり、かつて助けられたことの義理を通している。

キム・ソク(俳優:ユ・ヨンジェ)

ネットカフェの店員。

ハッキングの技術に長けており、テウの捜査に尽力している。

チ・ハナ(俳優:シン・スヒョン)

バーテンダー。その美貌と容量の良さで、引っ張りだこのバーテンである。

大企業のパーティにも潜入し、テウの捜査を助けている。

株式会社テヨンテック

カン・テヒョン(俳優:ヒョヌ)

カン・テウの弟。

100億ウォンの輸送中、仲間からの裏切りに会い事故で死んでしまう。

テヨンテックの弱みを掴んだデータをUSBメモリーに納め、死に際にソヨンに渡す。

キム・ドハク(俳優:ヤン・ヒョンミン)

ゲーム会社テヨンテックの代表。

ゲーム会社というのは名ばかりで、違法賭博サイトを運営している。

100億ウォンを積んだ車が事故で発見されたが、中身がなかったことを知り、大金を盗んだ犯人を探す。

会社を裏で操る”レオン”に怯えながら、消えた100億ウォンの後始末に躍起になっている。

ソ・ミンギュ(俳優:キム・ドヒョン)

ゲーム会社テヨンテックの常務。

キム・ドハクの右腕となり、また”レオン”にも忠実に仕えて、カン・テウの動向を監視し続けている。

スンジェ(俳優:チョン・ソンイル)

“レオン”に仕える裏社会の実力者。

ソヨンとは異母兄弟。

“レオン”の指示に従いながら、ソヨンに迫る身の危険を心配している。

レオン”/ダニエル・キム(俳優:イム・テギョン)

裏家業の黒幕的存在。

スペイン語を流暢に扱い、誰にも存在を知られていない。

部下ですら顔を見るものは僅かしかいない。

ソヨンは知らぬ間に”レオン”という大きな存在に近づいていってしまう。

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99億の女』を実際に見た筆者の感想

率直に申しますと、個人的には大変面白く最後まで一気見してしまいました。

これぞ韓国ドラマと言えるサスペンスフルでロマンスも随所に散りばめられた完成度の高いシリーズだと言えます。

お金が中心となって展開していく物語は、登場人物全員がお金目的に動いていくので、少々冗長な印象になってしまいがちです。

しかし本作はドラマが進むにつれて徐々に明かされるミステリーの要素がうまく機能しており、状況が常に変わり続け、息もつかせぬスリリングな展開になっています。

敵だったはずの人が味方になり、味方になったはずの人が敵になるという流動的な人間模様に魅了される人は多いでしょう。

ただ、物語が後半にいくに従って、徐々に裏社会の駆け引きが中心になってくるので、その辺りの設定が少し突飛な方へ向かってしまうのが唯一の難点と言えるでしょうか。

ネット上でも、”なんでもアリな展開”に賛否両論分かれているようなのですが、個人的には、長いシリーズで、中弛みすることもなく、32話を走り切ったという印象を与える本作のストーリーテリングは圧巻だと思いました。

注目すべきは、99億ウォンを盗んだソヨンが、持ち主に見つかってしまうのが4話,5話あたりのまだ序盤ということ。そこから物語は次々に新しい展開を迎え続け、想像もしていなかったラストに直進していきます。

出し惜しみせず、物語をどんどん動かしていくことで、主人公ソヨンがどんな状況でも生き抜いていくという力強さが表現されているのだと思います。

気になっている方には強く背中を押したい作品です。

99億の女』見どころポイント3

ここからは『99億の女』の見どころをいくつかご紹介していきます。

いくつものストーリーが複雑に絡み合い、99億ウォンを持ったソヨンを中心に回り続けていく本作。

そんな中でもとりわけご紹介したいのが、以下の3点です↓

  • チョン・ソヨンの芯の強さ
  • カン・テウの逞しさ
  • ホン・インピョの異常な生命力

チョン・ソヨンの芯の強さ

人生を変えるため、幸せを掴むためには、どんな手段も選ばず悪の道へと突き進んでいくチョン・ソヨン。

99億ウォンという大金を手にしてから、誰1人として信用せず、自分の手で自由を勝ち取ろうとする姿は間違いなく本作の最大の見どころです。

か弱く見えて儚げなソヨンを守ろうとする多くの男が近づいてきますが、その手すらも払いのけ、自らどんどん前へ歩いていくソヨンの姿は魅力的です。

そんなソヨンを演じるのは、チョ・ヨジョン。

映画『パラサイト 半地下の家族』で富裕層の美人妻を演じたヨジョンですが、

本作では正反対の印象を視聴者に与えています。

DV夫との絶望的な結婚生活から逃げ出すために、99億を手にした彼女は、捨て身の覚悟で邁進し続けます。

その姿は一匹狼のようで、か弱い女性だと思って近づいた男たちは悉く返り討ちにあってしまうのです。

そんな危なっかしくも、自分の芯を曲げず戦い続けるチョン・ソヨンに活目です。

カン・テウの逞しさ

最愛の弟の死に直面し、その真相を突き止めるため、単独捜査に乗り出す元刑事のカン・テウ。

テウは一度決めたら牛のように突き進むことで知られていた刑事で、

署内では”狂牛”というあだ名を付けられています。

そんなテウがソヨンに出会い、自らの使命や危険も顧みず、ソヨンを手助けするようになっていくのですが、その逞しい姿にぜひ注目していただきたい。

尻込みしない度胸の強さに惹きつけられるのはおそらく女性だけではないでしょう。男も惚れる男像を体現するかのような見事な演技です。

カン・テウを演じたキム・ガンウは、映画『君だけが知らない』やドラマ『失踪ノワールM』などで活躍していますが、その多くが刑事役やFBI捜査官役など、正義心を象徴する役どころにキャスティングされています。

この経歴からも分かるように、キム・ガンウの演技は、純真で真っ直ぐに自分の正義を貫く姿を描き出すのです。

キム・ガンウの男らしい演技にぜひ注目して見てください。

ホン・インピョの異常な生命力

最後はこの方。ソヨンのDV夫ホン・インピョです。

彼の家庭内暴力には辟易とするといった視聴者の感想も数多く見られましたが、いつまでもしぶとく生き残るホン・インピョの生命力はドラマの見どころです。

ドラマの中心は徐々に裏稼業のヤクザが中心となっていくので、殺しのプロや警察官など、事態は素人の手に負えなくなっていきます。

しかしそんな中、負けじと参入していくのがこの男。

シリーズ序盤ではその暴力で、嫌いにならずにはいられないほど不気味な存在として映りますが、持ち前の雑草魂で、いざという時にソヨンを助ける彼の姿に、誰もが応援したくなることは間違いないはず。

自ら追跡機や盗聴器を作り、爆弾すら作ってしまいます。

そんな怪しい魅力を放つホン・インピョにぜひ注目してご覧ください。

99億の女』ネット上の評価は?

ネット上では怒涛のドラマ展開を楽しむ人もいれば、飛躍していく設定がひっかかるという人もいました。

ですが、総じて高評価だったのではないかと思われます。

主役を務めたジョヨンをはじめ出演者に対する賛美や、サスペンスの絶賛も多く見られる中、やはりドラマ展開の部分で賛否分かれるようですね。

エンターテインメントとしてぜひ一度ご覧になってみてもいいかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、欲望渦巻くドラマシリーズ『99億の女』のあらすじや登場人物を紹介しつつ、感想やネット上の評価を交え魅力をお伝えしていきました。

ここだけでは語り尽くせないドラマの魅力が細部にわたって描かれている本作はオススメの作品です。

ぜひ冒頭の2,3話をご覧になってみてください。

止まらずに最後まで一気見すること間違いないはず!

この記事を最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。

99億の女 表紙画像
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