韓国と北朝鮮の国境線沿いにある非武装地帯・DMZで、失踪した韓国兵士が惨殺されるという事件が勃発。
急遽立ち上げられた特任隊のメンバーが捜査を開始すると、森の中で謎の生命体に出くわします。
さらに惨殺された兵士が蘇り、別の韓国兵士を攻撃するという奇妙な事件へと発展することに。
何が起こっているのかわからないまま、事態は複雑さを増していきます。
そして、兵士を襲った謎の生命体の正体とは一体何者なのでしょうか…?
本作は、「ノクドゥ伝~花に降る月明かり~」などの出演で人気急上昇中の若手俳優チャン・ドンユンと、女性アイドルグループf(x)のクリスタルが共演したことで注目を集める韓国初のミリタリースリラードラマです。
韓国のテレビ放送局OCN内では、2020年に放送されたドラマ視聴率で堂々の1位を獲得し、名実ともの実績を評価されたおすすめの韓国ドラマとなっています。
今回は、そんな「サーチ~運命の分岐点~」の最終回で明らかにされた驚くべき真実をご紹介していきます。
まだドラマをご覧になっていない方や、あらすじが気になる方はこちらの記事をご覧ください。
韓国と北朝鮮の国境近くにある、非武装地帯・DMZで起きた謎の事件!次々と兵士が失踪を遂げる中、韓国軍の精鋭部隊が真相究明のため、DMZに侵入します。そこで明かされる驚きの真実とは…?業界大注目の若手俳優チャン・ドンユンと、韓[…]
謎の生命体の正体とはいったい…?
韓国の兵士たちを襲った謎の生命体の正体とは、ウイルスに感染し、一時的に動き出した韓国兵士の死体でした。
ゾンビのような状態ですが、北朝鮮の核研究所でウイルス兵器のようなものだったということです。
その病原体として生き延びてしまったのが、23年前に死んでしまったと言われていた主人公ヨン・ドンジンの実の父親、チョ・ミングクだったのです。
では、どのようにして韓国兵だったミングクが、北朝鮮の化学兵器の犠牲になったのでしょうか。
23年前のある事件と、兵器を持ち出した北朝鮮兵ウ・サンミンが起こした行動が偶発的に絡み合い、誰も想像できない結果を生んでいました。
以下3点に分けてご説明していきましょう。
- 23年前の事件って?
- 託された赤ちゃん
- ウイルスの感染経路
23年前の事件って?
1997年、北朝鮮と韓国の国境線沿いにある非武装地帯・DMZ。
ある日、女性北朝鮮兵が赤ちゃんを抱えて韓国へと亡命してきました。
核兵器研究員だと名乗るその女性は、リ・ギョンヒ少佐といいます。
リ・ギョンヒは、同じく北朝鮮兵の夫ウ・サンミンと合流する手筈でしたが、夫は朝になるまで現れず、1人で赤ちゃんと共に川を渡ってきたのです。
北朝鮮からの亡命者は、安全な場所へ誘導しなければならないという規則がある韓国軍は、リ・ギョンヒとその赤ちゃんを誘導しようとします。
ところが、北朝鮮兵は彼女が裏切り者だと知り、国境まで探しに来てしまいました。
あわや、銃撃戦という緊張感の中、「赤ちゃんを亡命させる代わりに自分が帰国する」という決断をしたリ・ギョンヒ。
その取引は成立し、円満に解決するはずだった南北両軍の対面でしたが、出世を目論む野心的な韓国兵イ・ヒョクが、北朝鮮兵を撃ち殺してしまいます。
その一発が原因で、銃撃戦が勃発。
その場にいたほぼ全員が射殺されてしまったのです。
残されたのは、ミングクとイ・ヒョクを含め、4人の韓国兵と赤ちゃんのみ。
チーム長だったミングクは責任を取り、上層部へ撃ち合いをしてしまった事実を報告しようとしますが、イ・ヒョクは自らの過ちを隠すためにミングクを撃ってしまいます。
残る部下の1人がイ・ヒョクに反抗したため、彼も撃ち殺され、弱気な部下ハン・デシクだけが生き残ってしまいました。
デシクは、イ・ヒョクのいいなりとなり、銃撃戦を生き抜いた英雄としてヒョクを祭り上げる裏方に徹します。
その結果、現在イ・ヒョクは大統領第一候補にまで上り詰めていくのです。
デシクは心に深い後悔を抱きながらも、託された赤ちゃんをこっそり育て始めることで償いをしていきます。
託された赤ちゃん
北朝鮮のリ・ギョンヒから託された赤ちゃん。
この赤ちゃんは実は、現在エリート軍士官として活躍するソン・イェリム中尉(俳優:クリスタル)だったのです。
主人公ヨン・ドンジンと元恋人同士だったソン・イェリム。
しかし、記憶にもない両親が軍関係の人物だと知ったイェリムは、兵士になるための訓練を積んでいきます。そしてアメリカの陸軍学校に留学を決めたことで、ドンジンとの別れを決意したようです。
そんな事情を知らされていないドンジンは、理由も分からずフラれた後、軍に徴兵され、除隊が差し迫った最後の任務へ駆り出されます。
そこでチーム長を担うことになったイェリムと、ドンジンは奇跡的な再会を果たすのです。
この2人は恋人同士としても極めて運命的な再会をしておりますが、最終回で2人の親が奇跡的な対面を果たしていたことが明らかになります……。
ウイルスの感染源
赤ちゃんを抱えて亡命しようとした北朝鮮軍のリ・ギョンヒ少佐。
その夫であり、イェリムの父親でもあるウ・サンミンは、妻と子供と共に北朝鮮から亡命するため待ち合わせ場所を目指しましたが、ある重大な事故に遭い待ち合わせ場所に辿り着けませんでした。
サンミンは北朝鮮が開発したウイルス兵器を韓国に持ち逃げしようとした道中に、そのウイルスに感染してしまったのです。
恐水病(狂犬病)とよく似た症状を起こし、ウイルスが入った箱を持って森の中を歩いていくサンミン。
意識も朧げなまま、妻子に会うべく国境線のDMZを目指しますが、既にそこには妻子の姿はありませんでした。
しかし、その川沿いから逃げてきた韓国兵がある廃墟に入る姿を目撃します。
その韓国兵こそが、チョ・ミングクです。
ミングクはヒョクから撃たれた後、命からがら逃げ延びたのでした。
そんなミングクを見たサンミンは、自分の妻子が韓国兵に殺されたと勘違いしてしまいます。
サンミンはミングクの胸ぐらを掴んで怒りを露わにした時廃墟の床が抜け、サンミンは不幸にも事故死。
ミングクに彼の血がかかったことで、ミングクがウイルスに感染してしまうのです。
そのミングクから山の野良犬に感染し、韓国の兵士へと次々に感染して言ってしまいました。
実はこのミングクは、主人公ヨン・ドンジンの実の父親だったのです。
つまり、イェリムの父サンミンと、ドンジンの父ミングクが偶然にも出会ってしまってことにより、23年後に大きな問題となる事件へと発展してしまったというわけです。
『サーチ~運命の分岐点~』未回収の伏線がある?
回を増すごとにスリルが高まり、森の中のミステリーへと惹き込まれていく本作は、韓国国内で高視聴率を獲得したほか、日本でも視聴者から高評価を得ている人気シリーズです。
しかし、唐突に終わりを迎えた最終回には、視聴者の中で違和感を唱える声もあり、「急遽、打ち切りになったのではないか?」と噂が出回ってしまう事態に。
2020年、韓国テレビ局OCNのドラマで最も高い視聴率を叩き出し、最終回には自身の最高視聴率を塗り替えて有終の美を飾った大注目のドラマ『サーチ~運命の分岐点~』。女性アイドルとしても活躍を見せる “クリスタル”の鬼気迫る演技や、いま[…]
最終回を見た視聴者が違和感を持つ主な原因となったのは、序盤で散りばめられた伏線が回収されなかったり、あっさり語りで片付けられてしまったことでした。
特に、主役級の登場人物でもあるイェリムの養育費を買って出ていたというペク・ソンセムの存在。
ドラマ序盤で、村の保健所で医師として登場した後、忽然と姿を消したまま回収されずに最終回を迎えるのです。
ペク先生は、イェリムに会った時、「親のことが知りたければ教える」と意味ありげな発言をしていました。
しかしペク先生が何か新しい情報を教えてくれることは、最後までありません。
ペク先生はどこへ行ってしまったのでしょうか。
多くの謎が残されたまま終わってしまった本作。
しかし、ドラマ自体のクオリティは非常に高く、比較的評判も良い作品です。
一話から見直して、伏線を考察してみるという見方ができる作品なのかもしれませんね。
『サーチ~運命の分岐点~』最終回まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、最終回で明かされた真実の解説と、最後まで残された謎についてご紹介してきました。
韓国初のミリタリースリラーということで、新しい境地を開拓した本作をぜひ皆さんにご覧いただきたいです。
最後までこの記事をご覧いただきありがとうございました。