2019年に放送された「自白」という韓国ドラマの犯人に最近注目が集まっています。本作は、人気俳優ジュノの出演で話題となりました。一度確定された判決は二度と覆すことができない「一事不再理」という法の裏に隠された真実を探る法廷捜査サスペンスです。
今回は、そんな「自白」の犯人やネタバレ、見どころについて調査しました。
「自白」犯人は1人ではない!?
結論から言いますと、本作の犯人は1人ではなく、多くの人がそれぞれの形で罪を犯し、それが連鎖して大きな闇を形成しているのです。物語は複数の事件が絡み合い、その背後には権力者たちの組織的な不正や隠蔽が存在しています。
各事件での実行犯はいるのですが、それらの事件を裏で操ったり、証拠を隠蔽したり、法をゆがめようとした、より大きな権力を持つ人物たち。つまり、それらの人物たちが「黒幕」や「共犯者」で、彼らの罪こそが、このドラマを最も深く掘り下げようとしている部分です。
「自白」各事件の時系列と犯人
ここで、複雑に絡み合ってくる各事件の時系列と犯人をまとめておきます。
チャ・スンフ中佐殺人事件(10年前)
10年前、ある料亭でチャ・スンフ中佐が銃により殺害されます。その場にいたドヒョンの父が容疑者として逮捕され、自白により死刑判決を受けることに。物語はこの事件が大きく関わっていくことになります。
コ・ウンジュ(チャンヒョン洞)殺人事件(10年前)
被害者は若い女性で、殺害された後にビンで傷つけられ、所持品を燃やされています。捜査線上にあがった容疑者はウンジュが二股をかけていた恋人たちだったチョ・ギタクという軍人とカン・サンフンという麻薬の常習者たちでした。
しかし、2人とも確かなアリバイがあり、未解決事件となっています。
ヤン・エラン殺人事件(5年前)
コ・ウンジュ殺人事件と類似の事件で、刑事のチュノが容疑者としてハン・ジョンウを逮捕。大手弁護士事務所に勤務していたドヒョンが国選弁護人を引き受けることに。検察が提示した決定的な証拠をドヒョンが覆し、ジョンウは無罪になります。
キム・ソニ(ソラ殺害事件)殺人事件(現在)
コ・ウンジュ殺人事件と類似事件で、再びジョンウが容疑者として逮捕され、ドヒョンが弁護することに。死亡推定時刻の不審点としてチュノの徹底的な尾行の結果、ジョンウの無実が証明できます。
公判中にジョンウにヤン・エラン殺害を自白させ、チュノにジョンウのアリバイを証言してもらい、ジョンウは無罪に。「一事不再理」の原則に基づいて、自白したヤン・エラン殺害に関しても無罪は覆せないのでした。
キム・ソンジェ死亡事故(現在)
キム・ソンジェという患者がキサン大学病院で死亡し、その原因について過失と故意が議論されることに。看護師のチョ・ギョンソンが業務上過失致死で起訴され、ドヒョンが彼女の弁護をすることになります。
「自白」ネタバレまとめ
「自白」の明らかになった謎を以下にまとめました。ネタバレになるため、注意してくださいね。
- ドヒョンは心臓移植を受けており、ユリの父が移植手術を先にするはずだった。
- ユリの父が急死の為ドヒョンに移植されることに
- チン女史は実は医師でドヒョンの心臓移植手術を執刀した一人
- 息子のソンフンの心臓がドヒョンに移植されたため、事務員として近づいた
- 10年前の事件は軍事産業の不正と関連していた
- チョ・ギタクは看護師ギョンソンの兄で、複数の事件に関わっていた
ドヒョンの父は冤罪だった
調査が進んだ結果、ドヒョンの父が関わったとされるチャ・スンフ大佐殺人事件には武器会社の会長と国会議員、財団理事長が関わる軍事産業の不正疑惑が浮上。彼らは証拠隠滅のために複数の殺人を命じ、ドヒョンの父にも罪を着せていたことが判明します。
その後、ドヒョン父の再審請求が認められ、真犯人が明らかになり、無実が証明されることになりました。
結末
全ての事件の真相が明らかになり、ピルスの無罪が証明されます。ドヒョンとチュノは真実を追求した信念により、最終的に正義を勝ち取り、ユリも父親の死の真相を知り、一定の区切りをつけることができました。
ドラマの最後には今後も彼らが法のために戦い続けることが示唆されています。
「自白」見どころは?
サスペンスミステリードラマということで、暗いトーンで物語は展開されていく「自白」。ここでは、見どころを紹介します。
緻密で複雑な脚本と予測不能な展開
単なる犯人探しに終わらず、過去と現在の複数の事件が絡み合う銃創的なストーリーが最大の魅力です。一つの事件が解決したと思いきや、それがさらに大きな闇へと繋がっていくため、最後まで目が離せません。
また、伏線が巧みに張り巡らされており、物語が進むにつれて点と点が線で結ばれていく快感もあります。
実力派俳優の共演
主役の弁護士を演じたジュノは、これまでの明るいイメージから一転、冷静沈着で苦悩を抱える複雑な役を見事に演じ切っています。また、チュノ刑事を演じたユ・ジェミョンは、ベテラン俳優らしい存在感と深みのある演技で、ジュノ演じるドヒョンとの間で時に協力し、時にぶつかり合いながら真実を追求する姿が圧巻です。
骨太なリーガルサスペンスとしての完成度
「自白」韓国ドラマの犯人を巡る攻防は、単なるミステリーの枠を超えて、法や権力に切り込むリアリティを持っています。法廷での駆け引きや法律の隙間を突こうとする者たちの攻防がスリリングに描かれています。権力者たちの腐敗や司法の闇をリアルに描き出しており、社会派ドラマとしても考えさせられる内容です。
張り詰めた緊張感と重厚な演出
全体的に重厚でダークなトーンで統一されており、緊張感が途切れることなく物語は進みます。BGMやカメラワークなど、演出面も非常に洗練されており、作品の世界観に引き込まれます。
最後に
今回は「自白」韓国ドラマの犯人やネタバレを紹介しました、犯人像が徐々に明かされていき、視聴者をぐいぐいと物語の核心へと引き込んでいきます。単純な物語ではないだけに、一度見ただけではわからない!という方も多いかもしれませんが、多くの見どころが隠されていることがわかりましたね。
見応えのある骨太なドラマを求めている方には特におすすめできる作品となっていますので、ぜひご覧ください。